何が起きたの?
写真は田中良子さんによるものです。
bozzoさん(出演者)のものはこちらから
https://www.flickr.com/photos/bozzo173/albums/72177720299917034
ごあいさつ
鳥取に住むようになって7年目、この夏至祭も6回目となりました。そしてこの年月はそのまま私が鳥取について知り、学んで行った時間であり、町も少しずつ変化していきました。昨年、一昨年のコロナ下の中でもオンラインワークショップなどを含め継続し続けてきましたが、やはりパフォーミングアーツは身体の持つ力が大きく、直接人に触れ合うことの意味を考えさせられる日々でした。音楽もダンスも演劇も、人から発する波動のようなものを交換する行為であり、観客もまたその場をともに作っているのです。人と人との間に立ち顕れるなにものかを一緒に作る行為であり、オンラインや映像ではやはり伝わらないものがあるのではないでしょうか。特に鳥取夏至祭では即興を重視しており、その瞬間に立ち会わなければ出会うことができない一期一会であるだけに、難しさを感じてきました。
コロナ下での生活は困難でもありましたが、身体を見直す良い機会となりました。これから少しずつ戻っていくこととは思いますが、人にあう機会や関係性を大切にしたいと思うようになりました。
2017年(初回です)、パレット鳥取でダンサーが踊っていたら通りかかりのご婦人がコーラをくれました。突然です。向かいのスーパー(当時はコンビニではなかった)で買ってきてくださった様子。ダンサーは動揺しながらもそれを飲み、交流が始まりました。コーラが欲しいと言うのではなく、観客もまた参加者であり、普通の生活の延長上にあるものとして受け止めてみてください。私は踊りながら暮らしています。音楽もダンスも、呼吸をしたりご飯を食べるように日々の営みなのです。いつからか舞台の上で特別な人が行うものになってしまいましたが、もっとすぐそばにあっていいと私は思います。感じたことや気になったことをぜひ話しかけてみてください。きっとアーティストも喜びます。
鳥取のゆっくりな時間や広々とした空間、優しい人たちに囲まれて、この自由奔放なお祭りも続けてくることができました。ありがとうございます。
今回私が体調を崩したこともあり、実行委員会のメンバーが頑張ってくれました。週1回のオンラインミーティングを行いながら仕事を分担して開催へと漕ぎ着けることができました。また、離れていてもつながっている、これまで関わってくれたアーティスト達にも感謝しています。
いつまでもこの鳥取では自由な表現が認められるゆるやかさを保っていけますように。ここが新しい出会いと表現を生み出す場でありますように。
木野彩子
鳥取夏至祭2022実行委員会
荻野ちよ 、田中悦子、森本みち子、高橋智美、村瀬謙介、信清栄月、井澤大介、中村友紀、岩崎淳志、加藤由布、伊藤礼央、高見咲也子、イフクキョウコ、きのさいこ
夏至祭の基本理念
わたしたちは踊りたいから踊り、奏でたいから奏でる。音楽もダンスも美術も。今、ここで作り出されるその瞬間を楽しむために、即興に着目し、劇場を抜け出して街の様々なところではじめてみます。音楽家もダンサーもアーティストも観客も通りすがりの町の人も一緒に巻き込み巻き込まれ、そうして新しい何かが生まれます。かつては音楽もダンスも人生も切り離すことのできない一つのものでした。プロもアマチュアもジャンルも垣根を越えて、ただ遊ぶところから。それが鳥取夏至祭の理念です。
内容
18日昼の会 鳥取城跡即興ツアー(周遊型パフォーマンス)
10時半から14時ごろ
久松山は鳥取城跡ののこる鳥取市内を見渡すことができる山です。櫓跡などをステージに見立てて小グループによるくじびき即興パフォーマンスを開催します。
お昼:各自用意ください。
午後には希望者のみですが久松山頂上へも熊や猪に遭遇しないよう、リコーダーや鈴などで演奏しながら登る予定です。
頂上から眺める鳥取は絶景です。
なお、雨天時は鳥取市総合教育センター体育館(鳥取市寺町150番地)にて開催することになります。開催場所は当日朝にツイッター、H Pにて告知します。またお申し込みいただいた方にはメールにてお知らせします。
集合場所:久松公園下観光案内所の小屋前に集合(10時15分ごろより受付開始)
参加料:無料
周辺を移動しながらパフォーマンスを見て回ります。
定員:30名程度
18日夜の会:夜のわらべ館
19時から1時間程度を予定。
閉館後の夜のわらべ館をみんなで探検してみましょう。昨年3日で完売となった人気企画が帰ってきます。県内外から集まったパフォーマーがわらべ館ならではのパフォーマンスを展開します。観客はグループごとに、懐中電灯を持って宝探しのように探検する特別企画です。小学生以下のお子さんは保護者の方の引率が必要です。
集合場所:わらべ館エントランスホール(18:40開場)
持ち物:懐中電灯または携帯電話
入館料:大人300円、高校生以下、わらべ館友の会会員無料。
定員:50名程度
19日午前:おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ
11時〜12時
場所:わらべ夢広場(雨天時はいべんとほーる)
参加費/無料
定員/20名・年長児以上(5月18日から募集開始)
ファシリテーター:荻野ちよ・田中悦子・森本みち子・きのさいこ
月1回開催しているわらべ館ワークショップ「おととからだであそぼう」の特別版。大人も子どもも一緒になって、みんなで遊びます。(年長以上、裸足になれる格好できてください)
お申し込みはわらべ館まで。
昨年の様子はこちらから:https://geshisai2021.jimdosite.com
鳥取のアート情報サイトtottoによるレポート
https://totto-ri.net/report_tottorigeshisai2021_1/
https://totto-ri.net/report_tottorigeshisai2021_2/
18日昼の部(久松山即興ツアー)
受付。出演者だけで40人近いので、大変です。お客様にはシート(緑色)をお渡し。
観光ガイドの竹内さんが急遽参加してくれることになり、一緒に回ってくれました。
各ポイントでくじ引きがひかれ、組み合わせが決定します。
第1ポイント仁風閣(芝生)広い芝生でのびのび。アゾースキー、高橋智美、bozzo、クロミツ、鈴村家。なぜか音楽家が多いグループ。
麒麟獅子も登場。
子供たちが可愛らしいと評判に。
第2ポイント仁風閣(庭園)荻野ちよ、辻たくや、田中悦子、ニイユミコ、赤田晃一。なぜかダンサーが勢揃い。
あの島にも渡って良いのです。(実際4人のダンサーは全員渡りました)
第3ポイント太鼓櫓跡
石垣も登っちゃう。
トーマ、信清栄月、大脇理智、藤森このみ、ヒジカタハルミ(チーム3匹)。
一生懸命登る3匹、みんなで応援してしまいます。藤森さんはなんとお客さんを徹底的にばみるパフォーマンス。
出演者と観客合わせるとおよそ80人が大移動。その図もパフォーマンス。
第4ポイント天球丸。
ここを観に県外から観光客のかたが集まるそう。
ここではなぜか吉福敦子、村瀬謙介、中村友紀、nashinoki、マイアミと言葉を扱う人が勢揃い。
ここは上に登ってはいけません。。でもご愛敬(ちゃんとこの後降りてきました。子どもたちの中では石垣登りが大流行りに)
第5ポイント登山口。
神社の前でのパフォーマンス、出井千嵯、内田栞璃、稲垣良哲、きのさいこ、森本家。なぜか鳥大が勢揃い。
お客さんを巻き込むのがうまい学生さんたち。
観客を巻き込んでのパフォーマンスが展開されました。
第6ポイント三階櫓。
櫓ですが、下でのパフォーマンスも展開みんなで見下ろすことも。
yasusi,赤丸急上昇、上本竜平、富士栄秀也、イフクキョウコ・凡。
気がつけばみんなが踊る空間に。
眺めもバッチリ。よく晴れました。
と、いうわけでお昼ご飯。ランチタイムは山猫軒さんとtottoriカルマさんにご協力いただいた特製ジビエメニューです。(この場所が猪被害がひどいことから考案されました。
19日夜のわらべ館
1階は薄暗い感じの古民家と学校。
昔ながらの教室と机もあります。
こちらの部屋ではオンラインのセッションが開催されてました。(肖像画が実は音楽家:金子泰子になってます)
森本家カエデちゃんのプラネタリウム 操作は昨年以上に進化してました。
2階は村瀬謙介(電子音楽)の音のせいかなぜか宇宙のような雰囲気に。(鳥大から発掘された50歳のミュージックボックスも活躍)
幻想的な世界になっていました。
ライブラリーでは詩と身体の競演が。(ダンサーも喋るし、詩人も音楽家も踊る)
3階は中国風人形(赤丸急上昇)がお出迎え。
一番奥のゆうやけ広場からふるふぃすたーさんたちが飛び出してきます。
駐車場は照明のせいか不思議な世界に。
照明さんもセッションに参加してます。
最後はからくり時計前で大集合。
さりげに徘徊していたこの子には会えましたでしょうか?
プレ企画・アフター企画(おととからだであそぼうは通年で行っています)
プレ企画
わらべ館について知ろう!
無事終了しました。ありがとうございました。
学芸員さんと一緒にわらべ館を回りながら、おもちゃや唱歌の歴史について学びます。
6月5日13:30〜1時間程度
集合場所:わらべ館エントランスホール
参加費/入館料 大人500円、高校生以下、わらべ館友の会会員は無料
定員/15名程度
お申し込みはわらべ館まで。
プレ企画
おととからだであそぼう!即興音楽とダンスのワークショップ
無事終了しました。
来月以降も月1回程度で開催予定です。
5月22日(日)13:30〜14:30
6月5日(日)11時~12時
場所/わらべ夢ひろば(雨天時はわらべ館いべんとほーる)
参加費/無料
定員/20名・年長児以上(1ヶ月前から募集開始)
ファシリテーター:荻野ちよ・田中悦子・森本みち子・きのさいこ
問合せ:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター木野研究室内鳥取夏至祭実行委員会
メール:[email protected]
鳥取夏至祭H P:https://geshisai.jimdosite.com
鳥取夏至祭ツイッター:https://twitter.com/tottorigeshisai